時間を浪費してしまう原因とは 2016年5月10日 at 2:51 PM

普通われわれは時間の敵-時間浪費の原因として外部的要因をあげようとする。

たとえば外部からの電話、不必要な会議、訪問客、くだらない書類、無能な部下、無理解な上司といったものだ。

しかし、はたしてこれだけが時間の敵なのであろうか? ある能率研究家は、時間節約の秘訣として、  

① 時間を浪費する、役にもたたないくだらない用事を省くこと  

② 手間どることは後回しにして、簡単なことから素早く要領よく始めること  

③ 二つか三つの仕事を一度にやる方法を会得すること

の三つをあげているが、これを裏返していえば、時間の敵は、押しつけられたことをノーといえないこと、なんの手順もなく一度にたくさんのことをしようとすること、素早く仕事にとりかかれないこと、といった、いずれも内的に発生する内部的要因にほかならない。

外的要因と内的要因 R・マッケンジーという人の 『時間を管理する技術』という本には、先にあげた経営学者のピーター・ドラッカーがつくった『時間の管理』という映画の話が紹介されているが、この映画のなかでドラッカーは、一日のうちでほとんどすべてにわたって時間管理上の違反を犯している姿が写し出されたある社長と対談している。

映画を見る人はまず主要な時間の敵のリストを見せられ、次にそれとはガラリと変わった内容を含むもう一枚のリストを見せられるが、二枚のリストを比較してみれば、第一のリストは主として外的な要因による時間の敵を含み、第二のリストは内的、またはみすがら招いた要因が多いことがわかる。 

さてこの映画を見た電気工事会社社長四〇名によって作成された二枚の「時間の敵のリスト」があるが、リストAはドラッカーの映画を見る時に、リストBはその映画を見たあとでまとめられたものです。 

映画を見る前と見たあとにおける四〇名の社長たちの考え方の変化に注目していただきたい。

おそらくあなたの場合もこれと同じことが起こるだろう。

いくつかの質問を自分自身に向けてみることだ。

自分の時間の敵のうちで、どれが内的に発生した、つまり自分で招いたものか、どれが外的に、つまり出来事や他人によって発生したものか? 

こうした質問に全部答え終わったとき、そこから生まれる結論は、先にも述べたように、時間管理の核心はもっぱら自己の管理にある、ということと、時間はがいして毎日同じような方法で浪費されているという意外な事実です。